アレクサンダー・ゲルマンが表紙に載っている本「POSTGLOBAL」を見つけた。ゲルマンの日本伝統工芸とのコラボレーションの中で日本における物づくりの技術や文化を再認識できる内容になっている。

ポスト・グローバル スーパーデザイナーが見る日本
アレクサンダー・ゲルマンはニューヨークを拠点に世界中で活動するクリエイター。デザイン、アート、音楽、哲学など多岐にわたる活動をしている。日本では彼の展示会も多く行われている。またイベントでDJ等も行っている。
本のタイトル「POSTGLOBAL」とは、
「グローバリゼーション」を「世界の均一化」定義するなら、今後はローカルな文化、多様性や違いの共存が重要になるという考え方を表す。またグローバリゼーションの中で除外されていた「文化」を組み込み時代が作られていく。日本では、伝統文化を継承し、しかも現代に適応させる優れた能力を持っている。日本は「POSTGLOBAL」時代において重要な役割を持つと書かれている。
1.伝統文化
伝統文化には常人が簡単に理解できないプロセスや理屈がある。伝統文化は歴史の中で精錬されてきたものだけど、僕らは「今だけ」を切り取ったものを見ることが多い。
2. 伝統文化形成のコンテクスト(文脈)
文化を深く調べると、なぜその状態に至ったのかが見えてくる。文化が形成される際、そこには人と人との交流があり、失敗があり、成功があり、そして事故(ハプニング)がある。その文脈をふまえ、日本で生き続けている伝統文化を見てみると日本の性質が見えてくる。おそらく、ゲルマンはそこに着目し日本を評価している。
3.ゲルマンの評価する日本的文化形成
・文化はいろんなものの影響を受け合って成り立っている。
・日本の文化もしかり。それはコピーではく、他からの影響を受けて生み出された新しいもの。
・注目すべきは他との関わり方におけるアプローチ。創造性、好奇心、寛容さ、そして正直さ。
・「POSTGLOBAL」な時代においては、そのアプローチを評価し、他の文化と交流していくべき。
ゲルマンの行動は日本文化を発展させるのに貢献していると思う。事実、現在までにゲルマンの本を読んで漆器に興味を持ったり、古武術に興味を持った人がいたと思う。少なくとも僕には「考え方」と言う意味で日本文化にどう接することができるのかと考える「きっかけ」を与えてくれた。中では見えないことも、外からは見えることもある。
サンコウ:
・ロボックマブログ インタビュー:アレクサンダー・ゲルマンさん編
・PINGMAG デザイナーがDJになる時:ゲルマンのミニマル・トーキョー
・朝日新聞グローブ 創造的プロセスとは、引き算である。